70's洋楽!令和でも通用するこの1曲|A Man I'll Never Be/Boston

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鬼才トム・ショルツが作り上げた美しいメロディーと重厚なギターソロが印象的な珠玉のロックバラード「 A Man I'll Never Be」(Boston)を紹介します。今聴いても古さを感じさせない時代を超えた名曲です。

 


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 珠玉のロックバラードだが、あまりヒットしなかった

1978年に発表されたボストンのセカンドアルバム「Don't Look Back」に収録され、セカンドシングルとして全米でビルボードチャートで31位を記録しましたが、ファーストシングルの「Don't Look Back」が全米4位を、アルバムが全米1位を獲得したのと比べると残念ながらヒットとは言えない結果でした。日本では邦題を「遥かなる想い」としてシングルカットしましたが、オリコンチャートで14位どまりと米国と同様ヒットまでとはいきませんでした。

珠玉のロックバラードだと思いますが、この曲は6分を超える超大作のため、シングルには向いていなかったのかもしれません。アルバムでは、ハイテンポなロックナンバー「It's Easy」が終わった後の余韻が残る中、この曲が静かに始まる流れは最高ですが…。

また、ボストンの代表曲と比べるとちょっと異質な感じがするので、ボストンサウンド愛する人たちは敬遠したような気もします。(レッド・ツェッペリンにおける「天国への階段」のような位置づけだと思うのですが…。)

歌いだしの美しいメロディーとサビ前の重厚なギターソロが印象的

ピアノの伴奏で始まる歌いだしの美しいメロディーとサビ前のトム・ショルツの重厚なギターソロが印象的な曲です。そして最後にハモンドオルガンで幻想的な空間を演出した後に演奏が一瞬止まり、そしてピアノで曲を締めるエンディングが感動を呼びます。

 

ちなみにオフコースの「愛を止めないで」 は小田和正がこの曲にインスパイヤされて作ったと言われています。確かに、歌いだしやギターソロのメロディーは似ている感じがします。


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 ボストンは鬼才トム・ショルツによるプロジェクト

ボストンはバンドではありますが、創設者のトム・ショルツによるプロジェクトという一面を持っています。

トム・ショルツはマサチューセッツ工科大学修士号を取得した後にポラロイド社のエンジニアをしていたという経歴を持つ鬼才で、ボストンの曲のほとんどはトム・ショルツが一人で完成に近いデモテープを作成し、それをバンドで再現しています。

ということでボストン=トム・ショルツと言ってもよく、この曲はトム・ショルツが作り上げた今聴いても古さを感じさせない時代を超えた名曲だと思います。

 

令和に聴いても通用する70-80年代洋楽曲

他にも70-80年代洋楽の中で令和の今聴いても十分に通用すると思われる曲をセレクトしてみましたので、よろしければ聴いてみて下さい。

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