ホットクックで作るおでんの実力とより美味しくする工夫

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以前、「ヘルシオ ホットクック」は簡単に美味しい無水調理ができることを紹介しましたが、今回は「ヘルシオ ホットクック」で作ったおでんについて、普通に調理したものとの比較結果とホットクック調理をより美味しくするための工夫について紹介します。

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おでん調理の難しさ

おでんは煮込むときに沸騰させると出汁が濁るので、沸騰しない程度の弱火でことこと煮込む必要がありますが、一般的なガスレンジだと一番弱火でも簡単に沸騰してしまいます。そこで私の場合は熱容量の高いルクルーゼを使用しているのですが、それでも沸騰してしまうため、【3分間弱火で加熱⇒3分間火を止める】を繰り返して沸騰させないようにしているため、ほぼつきっきりになる必要があります。

また、練り物や揚げ物からの油やジャガイモなどの煮崩れによっても出汁が濁ってしまうので、先に大根やこんにゃく、ゆで卵を十分に煮てから、練り物や揚げ物、煮崩れしやすい材料を煮るなどの工夫が必要です。

その点ホットクックは温度調整を自動で行い、スタートしたらあとはほったらかしなのでかなり楽になります。後は味ですが、以上のように調理したものにどれだけ近づけるのかをテストしました。

おでんレシピ

ホットクックのおでんレジピ

ホットクックには数十程度のメニューレジピがついていて、煮込みメニューのひとつとしておでんのレジピが載っています。

※ 材料表には早熟昆布が入っているのですが、出汁の濁り具合をみるために今回は入れませんでした。

 

材料(4人分)

大根(2~3センチ厚さの輪切り)----- 10センチ

ジャガイモ(半分に切る)--------------------- 2個

コンニャク(4等分)------------------------- 1/2枚

ちくわ(半分に切る)-------------------------- 2本

ゆで卵 ----------------------------------------- 4個

さつま揚げ(半分に切る)--------------------   2枚

しょうゆ ------------------------------------- 50mL

酒 ---------------------------------------- 大さじ2杯

みりん ----------------------------------- 大さじ2杯

だし汁 ------------------------------- 目安量800mL

 

作り方

① ホットクックのうち鍋に材料表の順にだし汁以外の材料を入れる

② ①に材料がかぶる程度のだし汁を入れ、おでんのメニューを選んでスタート

③ 1時間5分後に出来上がり

通常調理のレジピ(比較用)

材料(4人分)

上記ホットクックレジピと同じ

 

作り方

① 大根はお米のとぎ汁で15~20分ほど下茹でする。こんにゃくは水でさっと下茹でしあく抜きをする。(あく抜き済みのこんにゃくを使う場合は不要)

② しょうゆ、酒、みりん、だし汁を鍋に入れて沸騰させ、アルコールを飛ばす。

③ ②にゆで卵、大根、こんにゃくを入れて、沸騰しない程度の弱火で45分程度煮込む。

④ さらにジャガイモ、さつま揚げ、ちくわを入れて、これも沸騰しない程度の弱火で15分程度煮込んで出来上がり。

ホットクック調理と通常調理の比較結果

スープ

ホットクックのレジピは味が濃いため、どちらの調理方法でも出汁の濁り具合は分かりませんでした。味の濃いおでんが好きな人であればホットクックでスープについては問題ないと思います。

※別途、関西風の澄んだスープで確認予定です。

大根

 どちらの調理も適度に柔らかく味も十分にしみてましたが、ホットクックの方は若干苦みが感じられました。微妙なレベルですが、気になるようであれば、通常の調理と同様の下ごしらえをしてもいいかと思います。(簡単調理からは少し遠ざかりますが…。)

ジャガイモ

ホットクックの方は少し煮崩れがありました。ホットクックは途中で一時停止して材料を投入することができるので、ジャガイモは最初は入れず、途中で投入することで煮崩れなく調理することが可能です。

また、今回のじゃがいもは男爵を使用したので、メークインやシンシヤなど煮崩れしにくいジャガイモを使えば最初から入れても煮崩れはなくなると思います。

ちくわ、さつま揚げ

 ホットクックの方が少し柔らかくなっていましたが、好みの問題かと思います。ジャガイモでも述べましたが、ホットクックは途中で一時停止して材料を投入することができるので、固めが好きな方は最初には入れないで途中で投入することで固めにすることができます。

コンニャク、ゆで卵

味のしみこみ具合は同程度でした。ホットクックの方はコンニャクのあく抜きはしませんでしたが、生臭さなどはほとんど感じられませんでした。ただし、使用するコンニャクの種類によっては生臭さが出る可能性もあるので、下ごしらえであく抜きをしておくか、あく抜き済みのコンニャクを使用したほうが確実です。

ホットクック調理のおでんをより美味しくするための工夫

ホットクック調理で通常調理に近いおでんを作ることができましたが、以下の工夫をすればより美味しくすることができます。

大根とコンニャクのあく抜き

大根は米のとぎ汁で15~20分ほど下茹でする。こんにゃくは水でさっと下茹でしあく抜きをする。(あく抜き済みのこんにゃくを使う場合は不要)

ジャガイモの煮崩れ防止

ジャガイモは最初は入れず、一定時間経過後に途中で一時停止して投入して、調理を再開する。または煮崩れしにくい品種(メークインやシンシヤなど)を使う。

練り物の硬さ調節(固めが好みの人の場合)

ちくわやさつま揚げなどの練り物を固めの出来上がりにする場合は、最初は入れず、一定時間経過後に途中で一時停止して投入して、調理を再開する。