株式投資で成功するために必要な4つのこと

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株式投資で大きな成果を出すために必要と考えている次の4つについて説明します。

①知識と経験による自信

②好機を待てる我慢

③市場の変動に耐えることのできる意思

保有銘柄の持続成長を信じる信念

 

 

優良企業の株式を大量に購入して長期で保有することが、株式投資で大きな成果を出すために一番有効な手段だと考えています。そして、それを実現するためには3つの段階があり、その段階を上がっていくには大きなハードルがあります。

株式投資で成果を出すためのステップとハードル

以下が私の考える株式投資で成果を出すためのステップです。

STEP1

  • 株式投資の知識を習得する
  • 優良と思う株を購入して経験を積む

STEP2

  • 知識と経験をもとに優良銘柄を選び、大量に購入する

 STEP3

  • 大量に購入した優良銘柄を超長期で保有する

 

このSTEPを上がっていくには大きなハードルがあり、それをクリアするには、STEP1から2では「知識と経験による自信」と「好機を待てる我慢が、STEP2から3では「市場の変動に耐えることのできる意思」と「保有銘柄の持続成長を信じる信念が必要となります。

STEP1⇒2のハードルをクリアするのに必要なこと

株式投資の教科書ではリスク低減のために購入銘柄を分散させることを推奨していますが、これは平均+αの成果を目指すものであり、平均を大きく上回る成果を出すには少数の銘柄に集中させることが必要です。

これは言い換えると、ひとつの銘柄の購入量(金額)を大きくすることであり、例えば、投資資金が6,000万円で3銘柄を購入する場合、1銘柄当たりの購入金額は平均で2,000万円になり、これは億単位で資金を動かしている投資家であれば大した金額ではないかもしれませんが、一般的な個人投資家には勇気のいる金額です。そして、その勇気を得るためには、「知識と経験による自信」と「好機を待てる我慢」が必要です。

知識と経験による自信

まずは株式投資を勉強し有望だと思う銘柄を選定し、実際に株式を購入し経験を積みます。そして実際に運用して株式投資の知識を確認・更新することで自分の投資スタイルが確立していきます。この自分の投資スタイルを確立させることが自信につながります。

好機を待てる我慢

大量に購入するタイミングはひとつしかありません。それは株価が暴落したときです。株価の暴落は二つのパターンがあり、ひとつは個別銘柄の株価の暴落であり、もうひとつはリーマンショックやコロナショックのような株式市場全体の暴落です。

まず個別銘柄の暴落ですが、単に下がったからと言って購入するのではなく、その暴落の原因が該当企業の本質的な価値を棄損するものなのか、それとも短期的なもので本質的な価値には影響のないものなのかを判断する必要があります。その結果、本質的な価値を棄損するものでは無いと判断した場合は長期的成長に影響はないとして購入に踏み切ります。

しかしながら、このような個別銘柄の暴落は度々発生するものでは無く、特に優良企業になればなるほど暴落の頻度は小さくなりますので、ひたすら待ち続ける必要があります。 

次に株式市場全体の暴落ですが、これは株価の下落によって発生する、信用取引の投げ売りや機関投資家損切り、そして初心投資家の狼狽売りなどによるもので本質的価値には影響の無い企業の株価も暴落します。従って、そのような企業については絶好の買いのタイミングとなります。

ただし、暴落の頻度はブクレジットや2018年末のクリスマスショックのようなレベルの場合で2~3年に一度、リーマンショックやコロナショックのような大暴落の場合は約10年に一度しかないため、こちらも個別株の暴落と同様にひたすら待ち続ける必要があります。

 

以上のように大量に購入する最適のタイミングである暴落を待つためには、それ以外の時期での購入したいという意思を抑え、いつかは来ると信じてひたすら待つという我慢が必要です。

世界的投資家のウォーレン・バフェット氏は、投資する銘柄を見定めてから、購入のタイミング(暴落)が来るまで数年間も待ち続けたことや、場合によってはそのタイミングがこないために投資を見送ったこともあるそうです。株式投資で大きな成果を出すにはそれくらいの意思が必要だということです。

 

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STEP2⇒3のハードルをクリアするのに必要なこと

持続的に成長を続ける企業の株は黙っていても上昇を続けていきますので、売却する必要はありません。ところが、暴落に耐えられなくなったり、逆に株価が順調に上昇すると利益確定の誘惑にかられたりすることで売却してしまい、後から見ると、「あの時に売らなければ(涙)」と思うことがほとんどです。

そうならないためにも「市場変動に耐える意思」と「企業の持続成長を信じる信念」が必要となります。

市場変動に耐える意思

株式市場ではリーマンショックやコロナショックのような大暴落が度々発生しますが、狼狽売りをしてはいけません。これまでの歴史から永遠に下がり続ける暴落は無く、時間はかかりますが、市場は必ず戻っています。従って、前にも述べたとおり、それを好機と捉える気持ちを持つことで、その恐怖に耐えることができます。

私のケースですが、リーマンショックの時に大量の狼狽売りをしてしまったために、大幅な損失を抱えました。市場がリーマンショックから立ち直った後に自分の行動を分析した結果、売らずに保有を続け、立ち直りの兆しが見えた時に購入すれば損失を抑えるどころか大きな利益を出せていたことが分かりました。それをもとに、その後のブクレジット、クリスマスショック、コロナショックの時はほとんど売らず、株価が立ち直りかけた時に購入することで大きな利益を得ています。

以上のような経験から言えることは、市場変動に耐える意思はいくつかの暴落を経験することで得ることができます。

企業の持続成長を信じる信念

超長期的に保有することを前提としていますので、当然のことながら持続的に成長を続けていくと判断した企業が対象となります。従って、成長の源泉となる企業の価値を棄損するような状況にならない限り、一度購入した株は売却してはいけません。

私のケースになりますが、2012年の中ごろにヤマハ(7951)の株式を700円程度で購入し、2013年末に購入時の約2倍の1,400円程度になったところで売却しました。この売却の理由は、予想よりかなり早く株価が2倍になったことと下落傾向が見られ株価がピークをうったと考えたからで、何の根拠も売却に関するルールもありませんでした。ところが、株価はその後も上がり続け、2018年には購入時の5倍以上にまで上昇しました。結果論になりますが、売却しないで持ち続けていればかなりの利益が得られました。今から考えると、売却当時に下落傾向はありましたが、市場の影響を受けただけで、企業の価値には全く影響はありませんでした。こうした結果となったのは、企業の選定に自信が無く、持続成長を信じられなかったことが原因です。

 ウォーレン・バフェット氏は次のように言っています。

「初めから売りを考えて買うような株は、10分たりとも持ってはいけない。」

この言葉はヤマハの失敗を戒めるものとして胸に刻んでいます。永久に保有する前提で選定した企業の株を購入し、後は持続成長を信じて持ち続けることが大きな成果を得る唯一の方法だと信じています。

(繰り返しになりますが、企業の本質的価値を棄損するようなことがあれば、その時は速やかに売却する必要があります。)

 

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